ネットビジネスにだってある撤退障壁に備えよう

akb_seifuku

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不況のせいか個人で便利屋を開業する方が増えてきています。
ネットで検索してみると便利屋のメリットをこれでもかと前面に押し出し
説明するサイトばかりが目立ちます。

そのほとんどは情報商材を売り出すため、フランチャイズ加入を勧めるために
書かれています。デメリットは巧妙に隠されているのに今後の生活を
左右する重要な情報であるのにあえて教えないことだってあるのです。

起業・開業するまえに考えておかなければならないのは
撤退ルールだけではありません。
できれば最初から認識しておいてほしいのが撤退障壁です。

参入障壁はよく聞くけど撤退障壁は聞いたことがない。
そのようなかたはFC・情報商材各種、売り込みのサイトばかり
見過ぎかもしれません。
以下、撤退障壁に関してわたし自身の体験とともに説明します。
気楽にお読みください。

撤退障壁とは?

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撤退障壁とは、事業を止めるときの難易度です。
もっと的確な説明もあるかもしれません。けれど実際に経験した身として
本音をいわせて頂くとゲームの「イージー」「ノーマル」「ハード」の
違いとそうかわらないな、と感じました。

設備や人を雇わず、自分ひとりで行うビジネスを
するのならあまり深く追求しなくてもよいかもしれませんね。
私も徹底的に理解しているわけではないので。

それに、大学中退後5年間ニートかつひきこもりであったわたしでも
それなりに食べていけてますのでおおざっぱに捉えれば良いと思います。

難易度の差とは

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自分ひとりが便利屋を開業し、自分ひとりだけで仕事をしていくのならば
撤退障壁が低いと言えます。だれも雇わず、自分ひとりだけの技量のなかで
仕事をするのですから高額な施設設備はいりません。

自営業者なので長期にわたる多大なプロジェクトを任せられる機会もないです。部下を率いる責任もありません。

依頼としてくるのは買い物代行・草刈り・愚痴聞き・清掃など、
1日で終わる仕事ばかりです。自分ひとりだけなので自分だけが
「便利屋を廃業をしよう」と思いたったらすぐさま廃業届けをだせるでしょう。生活を保障しなければいけない従業員もいないのですから。

工場運営とは異なり、そのまま放置しておくだけでも維持・管理費が
発生する設備もありません。捨てるだけでも費用が発生する厄介な廃棄物を
抱える心配もありません。このことから工場運営・実店舗型の商売と比較して
撤退障壁は低いと言えます。ただ、フランチャイズに加盟している場合は
低いとは言えません。身ひとつでできる便利屋だとしても
違約金・退会費が発生する例があるからです。

また、同じ業種であっても事業の展開方法にあたって撤退障壁の
高さ低さは変化します。上記で述べたフランチャイズか個人ではじめるか。
それだけでも大きく違いがでます。

ただ、撤退障壁に不安がってばかりだと本来の目的である「稼ぐ」ことが
できない可能性もあるのを覚えておきたいです。
フランチャイズに加盟すれば看板(ブランド)・ノウハウ・サポート・人脈が
容易に手にはいり、稼げる可能性が向上するからです。
もちろんフランチャイズならどこでも良いとは言えません。

撤退障壁を意識していなかったわたしの失敗談

わたしがサテライトブログの作成代行をしていたときの話です。
作成代行と名乗っていてもわたしは書き手にはまわらず、運営する側です。
ネット上だけですが宣伝・営業をして、仕事がとれたらフリーランスの方に流す。

なかみは仲介業とさして変わりはありません。
IT企業では有名なサム○○ファクトリー(大手企業)が参入する前。
法人が見向きもせずクラウドソーシングサービスもさほど活発では
なかった頃です。

ブラックハットSEO(悪質な検索エンジン対策)を採用している
SEO業者が手を伸ばし、まともな業者・企業は近寄らない。
サテライトブログがまだうさんくさいと思われていた時代です。
ですので、起業慣れ?をしていなかったわたしでもそれなりに
仕事をひっぱってこれたのです。
グーグルの精度も現在よりも低く、ペイドリンク(有料の被リンク)対策に
躍起になっている頃です。とりあえず文字数だけ用意できればまだまだ
通用する。なので悪質業者が跋扈する。
言い換えれば大らかな空気が漂っていた頃とも言えるでしょう。

力量不足に気付けなかった

運営方法として、短期間に多く受注しても稼動できるようにしょっちゅう
ライターの募集をかけ採用していました。
そのほとんどは紙媒体での仕事経験がないライターばかりでしたが、
SEOライティングはできたので仕事上問題はなかったのです。

ただ、億劫さが増長してきました。
なぜなら、利益が薄くいうえに、あがってきた記事のチェックは専用ツールを
通しても人の目によってするしかありません。
もちろんそればかりが業務ではなく事業の宣伝営業もこなさないといけません。
ライターとの諸連絡だけでも1日が潰れてしまいます。

それでもあがってくるのは予定していた記事数の10分の1とかはざらでした。
デスクトップは記事が詰まったフォルダばかり。
キーボードのキー印字が薄れ、マウスの塗装は人差し指の形に沿うように
剥がれ落ち、ホイールは半年で壊れて持ち手部分にある溝には垢が余裕でみっちり。なんども買い換えました。

マウスが何度も壊れるほどに、1日じゅうパソコンに引っ付かな
ければならなかったのです。
なので当時のわたしは常に不満をいだいておりました。
結局のところわたしの力量不足です。当時は理解しておりませんでした。

改善の余地はあったけど

業務の流れを改良すればまだまだ利益増幅ができたかもしれません。
精度の良い文章チェックツールや校正員を雇うなど、改善の余地はあったのです。
しかし、わたしの心は別のビジネスへ向いていました。
どこかにもっと利率が良く自分にあったビジネスがあるかもと。
ほぼ青い鳥症候群です。

「じゃぁさっさと辞めよう」
撤退障壁なんて知らずに開業したので軽い気持ちでした。
もともと初期費用はサーバー代とドメイン代・通信費・電気代くらいでしたのでサンクコスト(埋没費用)は気にかけていません。

さっそく、ライター・顧客先に連絡。窓口となるサイトで告知。
仕事はいま引き受けている案件だけで受け付け停止にしました。
法人はほとんど参入してきていなくても個人の業者はごまんといます。
そんなにもめることはないだろうと思っていました。結果、予想どおりに
顧客先とはなんら問題が発生することありませんでした。
しかし、記事を書く主力ライターの反応は違っていました。

事業を撤退したあとにも業界にとどまる人たちがいる

個人のフリーライターにとってちゃんと報酬を支払ってくれる業者は
とてもありがたい存在です。なればこそわたしのような零細でも
付き合ってくれていたのです。

わたしはライター側からみれば裏切り行為みたいなものだったのでしょう。「信用ある仕事先を紹介して」「いきなりはひどいです」
「報酬はちゃんともらえるんでしょうか?」
など、さまざまな声をいただきました。
取引先がひとつ潰れたようなものです。収入のひとつが断たれたのです。
予想はできたはずなのに対応をしていませんでした。

できうるならば信用に値する同業他社へ紹介したかったのですけれども
できませんでした。なぜなら知り合いの同業者がいなかったからです。
どうしようもない。

意外にも重い、心的な撤退障壁

他者がどうなっても知らない、関係ないと思い切られるならば
このような問題も撤退障壁とは呼べないでしょう。

しかし、人の道からすればなるべく事業撤退のあとも雇っていた方々に
なんらかのフォローはしとくべきだと思います。

なんら悪いことはしていないのい罵詈雑言をうけとって
しまっても返信はするべきです。
ここで対処をしておかないと悪評を流される可能性があるからです。
人を疑うのは心苦しいとは思います。
しかし、最悪を想定して手を打たなければ不利益を被るのは自分です。
注意しておいたほうがいいかもしれません。

実店舗でも機械も業界の掟などに捕らわれていない事例ですので、
客観的に見て、撤退障壁と呼べるかどうかは微妙でしょう。
しかし、わたしにとっては微小ながらともいえ心的な撤退障壁となりました。
なにせ臆病なので直接電話が掛かってきただけでも汗がでたほどです。

「立つ鳥跡を濁さず」
さっぱりとした気分で新しいビジネスへと挑戦するためにも
常日頃から撤退障壁を意識し、撤退の具体的フローを考えておくべきだったかなぁ…と、
今更ながら身に染みます。

この記事があなたの役に立てたのならば失敗冥利につきます。
お読みくだりありがとうございました。
半ひきこもり

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