ひきこもりの僕がニッチサービスをはじめたら依頼がまったくなくて憤慨した話―それと失敗経験から分かったニッチビジネスの落とし穴

ニッチビジネス

引き篭もりがニッチビジネスをはじめたら

就職経験なしの僕がニッチビジネスをしたら
ボッコボコにされた話。
ニッチビジネスは初心者が気軽に手を出してはいけません。
逃げと攻めの方向性が絡まっているむずかしいビジネスです。

ニッチビジネスに挑んだんですよ

起業するには差別化しろ~ニッチを目指せ~というけれど、
極端に差別化・ニッチに寄ってしまうとお客様が迷ってしまう
恐れがあります。便利で、好影響を与える商品・サービスでも
お客様が理解できなければ売れません。

僕はとある超ニッチサービスを提供していた事があります。
今プチ流行中の謝罪代行よりです。
でも、叱り屋派遣まではいかない程度ですね。
あまり詳しく言うと分かっちゃうので
「超ニッチな商売をしていた」と捉えてください。
以下、僕の経験からのニッチビジネス観を語ります。
「観」というほどのものではないですけれど、
同じ土俵・土壌で戦っていかなければならない
ひきこもり・ニートの方になんらかのヒントになればと
思い、不勉強ながら語らせていただきます。

※あくまで対人能力がなく、商売人としては底辺レベルの
ひきこもりである僕の経験を通したビジネス観です。
能力のある方にはまったく逆に移ります。
「ニッチならビジネスチャンスだらけじゃ~ん」
という具合にね。それではスタート。

ニッチ(隙間)ビジネスとはなんぞや?

一言でいうと、競合が少ないビジネスしようぜ!ってことになります。
まともな解説はできませんので引用します。

業界や市場で、隙間分野(ニッチは隙間の意)を対象にしたビジネス。
領域を特定の分野、限られた範囲に絞り、その領域で優位な市場地位を得て、
競争優位性を構築することを目指す。
ニッチビジネスとは – MBA用語 Weblio辞書

体格が良くて、体力もあり腕力もある。そんな強敵と戦うよりは
自分でも勝てそうな事・場所を探そうぜってことです。
そんな感じです。

いまさら由来を再確認してみると以前読んだ書籍と違っています。

ニッチは崇拝対象となる像を設置する隙間-壁龕(へきがん)からきている。
その隙間がニッチビジネスが繋がったと読んだ覚えがあったのですが、
違うようですね。
みんな大好きウィキペディアの「ニッチ市場」ページを確認してみます。

もともとは生物学で「生態的地位」を表す用語である。
さまざまな生態的地位がある中、主に哺乳類の進化に伴って
起きた事柄がニッチ市場の概念の元になったとされる。

つまり、どういうことだってば。
生物学とかでてきましたけれど。
どちらが由来になったかはっきりしません。
あれです。感覚で捉えてください。感じでください。
はい。説明終わりです。

市場があるかわからない

市場はあるが表面化していない。
このような事例はいくつもありますよね。
便利屋の場所取り・買い物代行だってむかしは表面化せず、
知っている人は知っているくらいの認知度でした。
便利屋に丁稚奉公したり、個人で依頼した経験がある
当事者くらいでないと分かりにくいサービスだったんです。
卒論代行もそうです。卒論代行どころか大学のとある
サークルがレポート・レジュメ作成をしていた事例もあります。
第三者から見たらあるかどうか不明な市場です。
言われてみると納得できる。でも、本当に依頼が来るの?
そのような透明であっても分厚く、向こう側が鮮明に見通せない
ビジネス。それがニッチビジネスです。

おどろくほど反応がない

これです。まったく反応がありません。
ニッチビジネスは認知されていないので
分野を知らしめることから始めます。
僕の場合は競合が「裏」に潜んでいて特定の顧客だけに
サービスを提供しているビジネスでありました。
だから、僕が公に宣伝するところから始めないといけません。
宣伝にお金を投入できないのがもどかしかったのを覚えています。
まったくなんでこんなビジネスをしようと思ったのか今でも驚きです。
まったく依頼がなかったのも驚きです。これは僕が悪い。

サービス・商品の認知度を上げることから始めなければならない

でも、大半のニッチビジネスは似たようなものかもしれません。
今話題の謝罪代行・出席代行もいきなり流行ったわけでは
ありませんからね。
謝罪代行・出席代行・場所取り代行・宿題代行。
いまさらですか?という雰囲気です。 10年前からあるよって話です。
でも、テレビで取り上げてくれなかったら認知度は低いままだったかも
しれません。なによりスタートアップ初期は露出が必要なんです。

サービスが世に出て何も知らない人にも届き、世間に認知されるのは
時間もかかります。
だからこそ、ニッチビジネスは広報活動が既存の
ビジネスよりも必要とされるのです。

意外と皆知らないんです。どのようなサービスがあるかを。
もちろん僕も知りません。だからこそ事業者が動く、
宣伝・広報活動が重要なんです。

そう、非風俗の領域で、女性が家まで出向き罵倒してくれるサービスが
存在すると知っている人はとても少ないのです。
中国ではなく日本のサービスですよ。
あと、万引き犯人を貸し出している合法サービスだってあるのです。
知らなかったでしょ?
物知り顔しときたいところですが、便利屋業界にいる
僕も存在を確認できたのは2年前です。
これを元に在宅登録スタッフとして働いていた便利屋で
新規サービスをはじめたのがレンタル泥棒です。

競合(ライバル会社)が居る頼もしさ

ビジネス書籍を読むと「競合」をいかに出し抜くかに
焦点があたっています。
相手が強大であったならばこちらは特化・差別かするべし。
ランチェスター経営戦略をかじった方でなくとも聞いたことは
あるかもしれません。
でも、競合がすぐ近くにいる「安心感」を教えてはくれませんでした。

なぜ、競合が存在すると安心感が得られるか。
それは市場が競合がひしめくほどに規模があり、形成されていると
理解できるからです。

僕「ニッチビジネスをすれば楽に仕事ゲットだ~」
こんな風に思っていたこともありました。
超ニッチビジネスをするという行為はパイがあるかどうかわからない
食卓へ目隠ししながら進むようなものです。

サービス対象者(お客様)が理解できない

また、この問題もありますね。
営業をかける「お客様が理解できない」。
そんことあるのだろうか?とお思いかもしれません。
熱血な営業マンならばきっとこのように言うでしょう。
「理解させられないのはおまえが悪い」
けれどこの問題はニッチビジネスをしてみると分かります。
もし、理解させられたとしても仕事をもらえるかどうかは別です。
ニッチビジネスは見えない障害がありすぎる、というのが僕の受けた印象です。

同じ人がいないと不安な国民性

ニッチビジネスを開始して半年近く、受注件数ゼロ。
サイトの文量だけは増え続け、狙ったワードで 1 位を獲得できました。
提供するサービス名でも 1 位。ただし、まったく検索されません。
僕が提供するサービス自体を知る人間がほとんどいないのです。

メールソフトを立ち上げては受信数ゼロでため息。
着信があったと思ったら英語スパムメール。
そんな日々でもお問い合わせはあったのです。
でも、うまく説得できず受注を成功ことはなしに終わりました。

交渉熟練者ならば問い合わせの段階で、華麗なハッタリをかまして
相手を乗せることもできたでしょう。
見積もりから受注~契約までノンストップで。
少々のハッタリは商売ではあたり前~とは諸先輩方から
何度も聞く話ではあります。
でも、僕はハッタリがうまくできません。
ネット上でも対話が苦手なひきこもりですので。

嘘をつければ受注できる機会があったのは確かです。
「実績はこんなにあります」「効果はこんなにありますよ」

けれど、僕は嘘をつけないので正直に言ってしまいました。
「前例・実績はありません、貴方が最初です」
当然、お客様は離れました。
ノウハウは先行事業者から仕入れており、
何度も予行練習をしたので自信はある。
でも押しが弱かった。

当たり前ですが、人は損をしたくありません。
損をするような出来事は避けたい生き物です。
だからこそ、『お客は実験台にされないよう目を光らせる』のです。
ここで指す実験台とは「初めてのサービス享受者」を示しています。

僕はこの言葉の重さを知ったのです。

「最初の 1 件をもらうのが 1 番むずかしい」

実績を積み上げるには実績が必要という矛盾が付きまとうのが
小規模事業者のサダメかもしれません。

ニッチを狙うのは中級者から

何をもって中級者とするか僕自身もあやふやなのですが、
ヤフオクでちょろっと物品売買をしただけの方は辞めとくべきです。
物品販売、それも個人間であるので方向性が異なります。
物を売るのとサービスを売るのは別物です。
玄人になると「物を売るのもサービス売るのも水を売るのもおなじだ」と、
豪語できそうです。けれど僕はまだまだ初級者なので
そのように言い放てません。
それにオークションやモールで稼ぐのと独自のショップ・サイトを
もって商売をするのは方法が異なります。
ヤフオク・楽天はすでに集客ができています。
いっぽう独自のサイトをもって活動するには
一にも二にも四も五も六にも十にもまずは「集客」が
必要とされるからです。
そこを知らない方もおりますので、
「ヤフオクを通すと売れるけれど、独自ショップ経由では売れない」
なんて事態に陥るのです。僕だって偉そうにいえないけれど、
商品の価値よりなによりまずは人を集めるのが先です。

思い出すと情けなくなってくる失敗談です。
これからニッチビジネスで起業するひきこもり・ニートの皆様は
僕と同じ轍(わだち)をとおらないように気をつけてください。

最後に

失敗談がネタになってよかった。
と、いうわけで見事に爆死した僕をなぐさめるためにも
ブックマークやSNSで「こいつウける 1円も稼げてないでやんのw 」
でもいいので当記事を拡散しちゃってください。
それがせめてもの供養となりますので。

追記20141013

まったく認知度がないニッチビジネスをはじめるにあたり、
「ネット上で売れないサービス」というのは分かりきっています。
それは「お客さんがサービス名でたどり着けないサービス」です。

また、「こんなサービスないよな」と、お客さん自体があきらめてしまっており、
検索さえしないサービスも含まれます。

たぶん、実感できないと思うので、当記事を読んでいるほとんどの人が
知らないであろうサービスをご紹介します。

叱り屋東京
http://igapuroagents.com/sikarareseiheki/index.html

読書代行
http://www.takagigokko.com/works/

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